「カメヤマローソクタウン」グランドオープン 亀山市長らテープカットで祝う 三重

【谷川会長(右端)の説明で工場内を見学する櫻井市長(中央)ら=亀山市栄町のカメヤマローソクタウンで】

【亀山】ろうそく・線香の製造販売業「カメヤマ」(谷川花子会長)は15日、三重県亀山市栄町で、「ローソクを学んで! 作って! 買って! 癒やされる!」をテーマにした「カメヤマローソクタウン」のグランドオープニング式を開いた。

同市の櫻井義之市長、川森浩司・亀山商工会議所会頭ら関係者約45人が出席。谷川会長と櫻井市長ら計7人でテープカットして完成を祝った。

同タウンは、同社が令和9年に創業100周年を迎える一環として、工場やろうそくの展示販売コーナーなど計3棟を建設。3月15日に、ろうそく・線香の展示販売コーナーと、約300本のろうそくのともしびが楽しめる「灯(あかり)ミュージアム」からなる1棟が先行オープンし、今回さらに鉄骨造一部2階建て、延べ床面積1280平方メートルの工場と、平屋のキャンドルワークショップ施設の計2棟が完成した。

工場では、神仏、バースデー、キャンドルナイトなどイベント用のキャンドルを製造する。工場見学は無料。要事前予約。

同社は昭和2年、同所で、伊勢宮大工の頭領だった谷川兵三郎氏が、神に仕える仕事をと神仏ろうそくの製造を始めた。現在ろうそく国内シェア75%。亀山の地場産業に貢献し、地域に根ざすランドマーク的存在を目指している。

同社執行役員で日本キャンドル協会の金指琢也代表理事は「創業100年の集大成として、弊社の原点である聖地・亀山で、ろうそくのエンターテインメント施設として、地域に根ざし、貢献する」とあいさつした。

来賓の櫻井市長は「独自の技術を基盤に、ろうそくの国内トップシェアを誇るカメヤマのろうそくをはじめとする物作りの歴史と文化により、本市の産業の発展や雇用創出に貢献していただき、深く感謝する。まちづくりのパートナーとして、今後もでき得る限り協力する」と祝辞を述べた。

【谷川会長(右端)の説明で工場内を見学する櫻井市長(中央)ら=亀山市栄町のカメヤマローソクタウンで】

櫻井市長ら出席者は、谷川会長らの案内で、工場内を見学。ワークショップ施設では、ろうのお菓子や果物を詰めた小瓶に、ジェル状のろうを注ぎ、キャンドル作り体験をした。

同タウンは午前10時半―午後6時。定休日は毎週月曜。問い合わせは同タウン=電話0595(82)6009=へ。