▼県が22日―6月26日の毎週水曜日の計6日間、県庁食堂で「能登応援フェア」を開く。石川県産の食材を使ったメニューを週替わりで提供。三重県の食材も合わせて提供する
▼「被災地の復興は道半ば。フェアを通じて復興を支援し、被災地の方々を勇気づけたい」と一見勝之知事。初日は会場を訪れ、石川県産カレイの干物定食を試食する。知事が試食して食材や企画をアピールするのはアナウンスの定番だが、会場が県庁というのは異例ではないか
▼県庁坂下の県栄町庁舎が完成したころだから、話がまた古くなるが、当初は県民生活センターと名付けられ、県民生活に密着した業務を集中するとして、その一つ、パスポート交付業務を本庁から移そうとして議会から待ったがかかった。いわく。県民が本庁を訪れることは生涯ないこともある。パスポートを受け取る時ぐらい訪問の機会を残すべきだ
▼県幹部が語っていた。新婚旅行なども多い。庁内で浮き浮きされたりベタベタされたら仕事の士気にかかわる。結局窓口業務の一部を本庁に残していたが、アスト津の完成とともにそっくり移した。名称も栄町庁舎という何の変哲もない名前に変わった
▼本庁1階の県民ホールでは「フェア」の名称での催しはあるが、いずれも県職員や別件で訪れた人への宣伝が目的で、そのために県民を呼び寄せることはしない。県庁食堂にしても、職員と県民とでは料金に差があった
▼「能登応援フェア」は職員対象の呼びかけか、県民も含めてか。後者だとすれば、新しい工夫がいる。