車椅子購入費を社協に寄付 鈴鹿・ボランティアグループ銀の会 三重

【古布で作った小物を手にする会員らと寄付金で購入した車椅子=鈴鹿市神戸地子町の市社会福祉センターで】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市神戸地子町の同市社会福祉センターで活動するボランティアグループ銀の会(亦野千代子代表)は14日、同所の市社会福祉協議会(亀井秀樹会長)に、新たな車椅子の購入費用として10万円を寄付。市社協は車椅子3台を購入した。

同会は約28年前、市老人クラブ連合会のOBで設立。現在は70―80代の手芸好きな女性5人が会員として月1回集まり、着物の古布を使った洋服や座布団、エコバッグなどの小物作製に取り組み、市内の「いこいの家 麦」などで販売。継続的に収益を市社協へ寄付し、車椅子購入に充てている。

車椅子は市社協が、無償で市民に貸し出しており、今回の寄付分を含めて計47台を所有する。この日は会員5人が参加。亦野代表(79)=同市東玉垣町=が亀井会長に目録を手渡した。

亀井会長は亦野代表に感謝状を手渡し、「車椅子は利用したい人が多いので、新しい車椅子も市民に活用してもらう」と謝辞を述べた。

亦野代表は「作った小物が売れるのはうれしい。寄付は今後も継続していく」と話した。