スクールバス導入へ意見交換 鈴鹿市、学校再編準備委部会が会合 三重

【スクールバスの導入について保護者や地域の立場で意見交換する委員ら=鈴鹿市御薗町の天名公民館で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市御薗町の天名公民館で13日夜、令和8年4月に開校する「新たな小学校」の学校再編準備委員会通学・安全部会による第1回会合があり、参加者らがスクールバス導入に向けて意見交換した。

新たな小学校は市立合川、天名、郡山の3学校を統合し、現在の郡山小校舎を活用して開校する計画。

統合により通学距離や時間が長くなる天名、合川各校の児童約120人の安全確保のため、現在は市で初めてとなるスクールバスの導入が課題となっている。

この日は同部会に所属する委員で、地域や保護者、学校代表の8人が参加。

事務局の市教委は、2校に通学する児童の保護者や両校区に居住する未就学児の保護者166人からの回答をまとめたアンケートや、通学距離2キロ以上と3キロ以上を対象にした運行シミュレーションの結果などを提示し、「まずは2キロを基準に考えていく。距離だけでなく、地域事情を勘案し、全員乗せる方向で意思決定していきたい」との方向性を示した。

今後、スクールバス導入に関する市全体の統一基準を夏ごろまでに決める。

委員からは「中勢バイパスが開通したことで交通の流れが変わり、通学路の交通量が増えた」「距離だけで決めると不公平感が出るので柔軟に対応して」などの意見が出された。

市は児童数減少による3小学校統合を経て、令和14年度をめどに、天栄中学校区に小中一貫の義務教育学校開校を目指す。