土のう積み水防訓練 亀山の鈴鹿川河川敷、風水害に備え351人参加 三重

【土のう作りをする参加者ら=亀山市関町木崎の鈴鹿川河川敷で】

【亀山】三重県の亀山市は12日、同市関町木崎の鈴鹿川勧進橋上流左岸河川敷で、令和6年度水防訓練を実施した。

亀山、関消防署職員、市消防12分団員と女性分団員、少年消防クラブ員のほか、県建設業協会亀山支部員ら総勢351人が参加した。

同訓練は、水防に関する知識と技術、基本的な水防工法を習得し、風水害発生に備えて、迅速な活動ができるよう、毎年梅雨前のこの時季に実施している。

同市水防団本部長の櫻井義之市長は「近年、全国各地で線上降水帯やゲリラ豪雨による被害が発生している。氾濫、越水、冠水などの浸水害が『いつ、どこで』発生してもおかしくない」と述べ、「訓練を通じて、水防技術と備えをさらに向上してください」と訓示した。

参加者らは、土のう(1袋約10キロ)作りと、長さ約20メートルに土のう袋を2列で5段積みの「改良積み土のう工法」を実践し、櫻井市長と市消防本部の豊田達也消防長、国土交通省三重河川国道事務所の時岡利和所長らが、同工法を視閲した。