伊勢新聞

萩森氏、伊賀市長選に出馬表明 「市民の声を聞く政治を」 三重

【取材に応じる萩森氏=伊賀市阿保で】

【伊賀】建設業の萩森正治氏(43)=三重県伊賀市阿保=は13日、市内での取材に「市民の声を聞く政治をしたい」と述べ、任期満了(11月20日)に伴う市長選に無所属で立候補すると表明した。

萩森氏は、市の「18歳成人式」を例に「行政は結果ありきで決めている」と指摘。現職の岡本栄氏(72)について「新しいものを取り入れていることは評価するが、決め方が強引」と指摘した。

その上で「対話を通じ発展する伊賀市へ」をテーマに政策を展開すると強調。成人式は「18歳という忙しい時期だと思い出に残らない」などと述べ、20歳成人式に戻す考えを示した。

昨年中に出馬の決意を固めたという。政党や組織の支援は受けず、知人らの協力を得るなどして浸透を図る方針。市長の給料とボーナスを50%カットし、子ども施策に充当する考えも示した。

萩森氏は伊賀市出身。平成17年に大阪大院を卒業後、富士通関西システムズ(現富士通)でシステムエンジニアとして勤務した。同27年から萩森建築(同市阿保)の従業員。

市長選は11月3日告示、同10日投開票。立候補を表明したのは、濱瀨達雄市議(46)=同市上野池町=に続いて2人目となる。現職の岡本氏は、今のところ態度を明らかにしていない。