羽毛の精製を手がける河田フェザー(明和町山大淀)は9日、三重県に現金40万円を寄付した。県は同社の意向に基づき、7月で世界遺産登録20周年を迎える熊野古道のアピールに活用する。
同社によると、寄付は二酸化炭素の排出削減分を販売する「J―クレジット」から捻出。ボイラーの燃料を重油からLPガスに切り替え、5年間で268トンの排出削減につながったという。
県は世界遺産登録20周年をアピールするポスターの印刷に、同社の寄付を充てる予定。7月から1カ月間ほど、約800店舗のコンビニに掲示してもらい、熊野古道への来訪を呼びかける。
河田勝幸取締役と黒田健SDGs推進室長が県庁を訪れ、一見勝之知事に寄付の目録を贈呈。使われなくなった布団やダウンジャケットの羽毛をリサイクルする同社の取り組みも紹介した。
一見知事は「熊野古道は最も行きにくい世界遺産だと言われている」とした上で「PRの原資をいただき、本当にありがたい。J―クレジットの取り組みも素晴らしい」と述べた。