一見勝之知事は9日の定例記者会見で、4、5の両日に多度大社(桑名市)で開かれた上げ馬神事(県無形民俗文化財)について「無事に開催できて良かったと思っている」と述べた。
一見知事は会見で「県もさまざまなアドバイスをしてきた」とした上で「神事の中身自体を必要に応じて見直すことは、あり得る。ポイントは神事を続けていくこと」と改めて語った。
一方で「飲酒やむちの使用について改善すべき事があるのではと聞いている」と説明。「反省事項があれば議論されると思う。来年度も見直される点があるのだろうと思う」と語った。
上げ馬神事では昨年、骨折した馬1頭が殺処分され、SNS(交流サイト)で「動物虐待」との批判が続出。今年は馬が乗り越える高さ約2メートルの土壁を撤去するなどの改善策を講じた。