伊勢新聞

GW客206万人、3年連続増加 三重県内観光主要施設 鈴鹿サーキット伸び率最高

【定例記者会見で、大型連休中の観光入込客数を発表する一見知事=県庁で】

一見勝之三重県知事は9日の定例記者会見で、大型連休中(先月27日―今月6日)の県内観光入込客数を発表した。主要24施設の入込客は206万7690人。1日あたりの入込客としては、前年比で1・2%増加した。

県によると、1日あたりの入込客は、18万7186人。5月の大型連休で増加するのは3年連続。令和2年の大型連休はコロナ禍だったことから、集計していなかった。

前年と比較可能な21施設のうち、9施設で増加した。伸び率が最も高かったのは鈴鹿サーキット(鈴鹿市)で15・1%の増加。赤目四十八滝(名張市)の11・5%増が続いた。

伊勢神宮(伊勢市)の入込客は34万1142人。1日あたりの入込客としては前年との比較で3%減少したが、うち外国人観光客は43・4%増の350人となった。

一方、主要観光施設の入込客数は、コロナ禍前の状況までには回復していない。21施設の入込客は、平成30年(234268人)との比較で79・9%にとどまっている。

一見知事は会見で「大型連休中は天候にも恵まれ、多くの人に来てもらえた。円安で海外に行くのを控え、物価も上がっている中で三重を選んでもらったのだと思う」と述べた。

コロナ禍前の入込客数に回復していない理由については「物価高で出控えていることもあると思う」と説明。「もう少しインバウンド(外国人観光客)を増やしたい」と述べた。

一見知事は亀山市の実家に帰省したり、津市で映画「ゴジラ-1・0」を鑑賞したりして連休を過ごしたという。「連休後半は完全にオフ。久しぶりにゆっくりした」と語った。