伊勢新聞

桑名で特別なプロポーズを 出会い・結婚支援事業第1弾、1組限定の無償プラン 三重

【出会い・結婚支援事業を行う伊藤市長(右)と林代表=桑名市役所で】

【桑名】三重県の桑名市の伊藤徳宇市長は7日の定例記者会見で、市が進める「人口減少対策パッケージ14万リバウンドプラン」で、出会い・結婚支援事業の第1弾として「THE FUNATSUYA×ペアーズfeat.KUWANA Will You Marry Me? Project」を実施すると発表した。

市は一昨年2月に人口が14万人を切り、同8月に発表した同プランを①流入促進②定着環境整備③流出抑制の3局面で進めるとしており、流出抑制の局面で、将来の生産年齢人口を獲得・確保するため、本事業を実施する。

桑名市に思い入れがあり、マッチングアプリ「ペアーズ」を利用してカップルになった人で、プロポーズを計画している人が対象。レストラン「THE FUNATSUYA」(同市船馬町、林孝彦代表)を舞台に、同社が1組限定で無償提供する特別なプランに沿って特別なプロポーズをしてもらう。6月中旬から募集を開始し、申し込み多数の場合は市と同社でカップル1組を選定し、9月以降に事業を実施する。

プランは、特別なフルコースディナー▽チャペル貸切▽プロポーズにバラの花束108本を用意▽打ち上げ花火65連発▽専属プランナーによるプロデュース―などで、会見に同席した林代表は「桑名の魅力を再発見していただけるコラボになれば。チャペルが揖斐川の方を向いているので、花火を上げられる。桑名らしいプロポーズ、ロマンティックなプランになる」と語った。

伊藤市長は、人口戦略会議が先日発表した地方自治体「持続可能性」レポートで示された消滅可能性自治体などについて「一つの指標であり、一喜一憂しない」と述べた上で「人口減少対策は息の長い、時間がかかる取り組み。本事業のようにさまざまな協力を得ながら、市として取れる策を最大限取っていく。しっかりと全力を尽くしていきたい」と語った。