「伊勢茶」手摘みで交流 度会町の小中高生ら 三重

【伊勢茶の茶摘みを体験する児童生徒ら=度会町大久保で】

【度会郡】三重県度会町の小中高生が30日、同町大久保の中森製茶が管理する10アールの茶園で、町の特産品「伊勢茶」の手摘みを体験した。

同町では20年以上前から町教育委員会が中心となり、地域学習の一環として子どもらの茶摘み体験を実施。伊勢茶の茶摘みを通して地域について知り、児童生徒の交流を深めようと、町茶業組合や県農業研究所茶業・花木研究室が協力し、昨年から町内の小中高校が合同で行っている。

この日は、度会小学校3年生、度会中学校2年生、南伊勢高校1年生計142人が参加。茶葉の摘み方などを教わった後、「やぶきた」という品種の柔らかな新芽を丁寧に摘み取った。収穫した茶葉約20キロは製茶加工して各校に届けられるほか、関西茶品評会に出品する予定。

度会小3年の天野朔君(8つ)は「度会町の特産品の茶摘みができてうれしかったし、楽しかった」、茶業組合長で中森製茶の中森大さん(47)は「農家がいて、摘んだ茶葉が工場でお茶になることを知ってもらえたら」と話した。