伊勢新聞

段ボール製よろいを手作り 津こども園で親子ら 三重 

【協力してよろいを作る親子=津市南河路の私立津こども園で】

【津】段ボール製のよろいを親子で手作りする行事が20日、三重県津市南河路の私立津こども園であった。年長児54人と保護者が世界で一つのよろいを一緒に組み立てた。園児は出来上がったよろいを着て5月1日に園周辺を行列する。

園児は事前に好きなキャラクターや虹、星などを段ボールに描いており、この日は保護者と一緒に完成させた。よろいの胴部分、肩を覆う大袖、腰の草ずりそれぞれの形に切り、目打ちで穴を開けひもでつないだ。

点検用新幹線「ドクターイエロー」を描いた大森瞭ちゃん(5つ)の母、三奈さん(43)は「上手に描けていて成長を感じた。先のとがった道具は家では危ないのでいい機会になった」、「すみっコぐらし」の「とかげ」を描いた山田舞ちゃん(5つ)は「お母さんと作って楽しかった」と話した。

よろい作りは季節の伝統文化に触れる目的で昭和55年から続いており、平成2年頃から親子で制作する時間を設けている。堀内礼緒美園長(59)は「おうちの方が道具を使う様子を見て、親子で関わる機会になれば」と話した。