三重県社会福祉協議会は19日、介護支援専門員の資格取得に必要な試験を申し込んだ911人から、手数料を過大に徴収したと発表した。過徴収の総額は36万4400円。近く返金する。
協議会によると、過徴収をしたのは、昨年10月に実施した介護支援専門員の実務研修を受講するための試験。問題作成の手数料として1400円を徴収すべきところ、誤って1800円を徴収した。
協議会の担当者が今月中旬、本年度の試験案内を作成する際に手数料を調べて過徴収が発覚。手数料が全国一律で1800円から1400円に引き下げられたことを失念し、反映していなかった。
協議会は911人に対し、おわびの文書を発送した。振り込みで差額を返金する予定。「試験事務への信頼を損ね、深くおわびする。重く受け止め、チェック体制を強化する」としている。
県は協議会を試験の実施機関に指定している。昨春、手数料が引き下げられたことを口頭で協議会に伝えたが、文書などでは連絡していなかったという。再発防止を求める文書を協議会に送る。
県医療保健部の長寿介護課は、手数料などが見直された場合の対応について「今後は口頭による連絡に加え、文書や電子メールなどを通じて改めて伝えることも検討したい」としている。