フィジーで保健指導へ 海外協力隊参加の山田さん、伊勢市長に抱負 三重

【鈴木市長(左)にフィジーでの活動や抱負について語る山田さん=伊勢市役所で】

【伊勢】国際協力機構(JICA)の海外協力隊員としてフィジーに派遣される三重県伊勢市出身の管理栄養士山田志帆さん(32)が16日、伊勢市役所で鈴木健一市長を訪問し抱負を述べた。

山田さんは大学卒業後、県内外の学校や医療機関などで10年間、管理栄養士として務めてきた。学生時代からJICAの活動に興味があった山田さんは、コロナ禍を経験し「やりたいことは、今やらなければ」と協力隊参加を決意した。

派遣先では、ヘルスセンター(診療所)の管理栄養士として、母子の保健指導や健康ケアにあたる。また、現地で肥満や糖尿病の増加が課題となる中、その予防のための指導なども行うという。派遣期間は、5月から令和8年5月までの2年間。

鈴木市長を訪問した山田さんは、「管理栄養士としての経験と知識をいかして貢献したい。フィジーは、幸福度の高い国と言われる。フィジーの人の幸福感に触れ、日本との価値観の違いを学び、帰国後は、生きづらさを感じている日本の人に経験を伝えられたら」と話した。