濱瀨市議が出馬表明 伊賀市長選「市の未来つなぐ」 三重

【取材に応じる濱瀨氏=伊賀市上野東町で】

【伊賀】三重県の濱瀨達雄伊賀市議(46)=同市上野池町=は15日、市内で取材に応じ、任期満了(11月20日)に伴う市長選に無所属で立候補すると表明した。9月ごろにも市議を辞職する方針。

濱瀨氏は「市は停滞、低迷、衰退し、市民は施策の成果を実感できていない」と指摘。「市政に対する不満の声が次々と寄せられる中で『私が市長だったら』との思いが増した」と語った。

その上で「市の未来をつなぐための施策を進める」と強調。長年にわたって生花店を営んできた経験を生かし、企業誘致やふるさと納税の強化などを通じて市の収入を増やす考えを示した。

年明けから本格的に立候補を検討し始めたという。「全ての市民に支持者となってもらいたい」として、政党や業界団体などの推薦を受けずに臨む。「厳しいけれど挑戦したい」と語った。

濱瀨氏は伊賀市出身。令和3年3月の市議選で初当選し、1期目。同市上野東町で生花店を経営し、市立上野西小のPTA副会長なども務めている。県立上野商業高(現・伊賀白鳳高)卒。

市長選は11月3日告示、同10日投開票。現職の岡本栄氏(72)=3期=を含め、他に出馬表明はない。市議会は来年3月の任期満了を待たずに解散し、市議選を市長選との同日選とする方針。