伊勢新聞

犬筥、貝合わせ、松風ゴマ 犬筥と古典遊戯具制作サークルが作品展 三重・津

【作品について話す荒木さん(中央)とサークルメンバー=津市一身田上津部田の県男女共同参画センター別棟茶室で】

【津】日本人形玩具学会会員の作家、荒木めぐみさん(70)=三重県津市西古河町=が主宰する「犬筥(いぬばこ)と古典遊戯具制作サークル『艸(くさ)かんむり』」の作品展「三重に遊ぶ 小さなお道具展」が、同市一身田上津部田の県男女共同参画センター別棟の茶室で開かれている。荒木さんと70―80代のサークル会員四人が県産の材料で制作した張り子の人形や貝合わせなど50点を展示している。14日午後4時まで。入場無料。

荒木さんの制作歴は昭和51年からと長く、県内外で作品を発表。サークル展は七年ぶりの開催で、伊勢和紙、美杉和紙、志摩の真珠貝などを使って制作した。

【貝合わせを体験する来場者=津市一身田上津部田の県男女共同参画センター別棟茶室で】

和紙を貼り込んで雌雄一対の犬を作り、繊細な模様を描いた犬筥、貝を金箔(きんぱく)や花の絵で彩った貝合わせ、同市美杉町のミツマタの和紙を使った松風ゴマなどが並ぶ。来場者が貝合わせで遊べるコーナーもある。

荒木さんは「ガラスケース越しでなく日常に手に取れたら楽しいと作り始めた。ゆっくり流れる時間の心地よさが伝わるとうれしい」と話した。