【志摩】今年10月に市制20周年を迎える三重県の志摩市は、12月末まで官民が連携しながらさまざまな記念事業を実施する。市内の機運醸成を図ろうとこのほど、「市制20周年記念事業ロゴマーク」を作成した。
ロゴマークのデザインは地域の未来を担う若い世代を代表し、県立志摩高校に依頼。美術の授業を選択する1、2年生26人から寄せられた案の中から、3年の田野上侑加さん(制作時は2年)の作品を原案に選んだ。
田野上さんによると、英虞湾の風景をベースに「20」の数字を大きく描き入れ、大王町の大王埼灯台や阿児町の安乗埼灯台、国重要無形民俗文化財の御田植祭が行われる磯部町の伊雑宮、浜島町にある散策道「ビン玉ロード」にちなんだ漁具のビン玉、志摩町の特産品「伊勢エビ」など、市を構成する五町の魅力をロゴマークに取り入れた。
橋爪政吉市長は市役所で田野上さんに感謝状を手渡し、「自然や場所、食など志摩の魅力が盛り込まれ、一つのロゴマークで志摩の全てが分かる」と評価した。田野上さんは「ロゴマークを見た人に志摩市のいいところや魅力を知ってほしい」と話した。
今後は、市や市民団体が実施する記念事業やイベントの広報活動などで活用する予定。