昨年9月の秋季東海地区高校野球県大会で16年ぶりの優勝を果たした宇治山田商(伊勢市)は、今月13日開幕の春季東海地区高校野球県大会で2季連続の県内制覇に挑む。「夏に向けて今のチームの立ち位置を知りたい」とする村田治樹監督は「ベストの戦力で行く。今までやってきた野球の高みを目指す感じでいきたい」と話す。
昨年秋の戦績を評価されて、春夏通じて16年ぶりの甲子園出場を果たした3月の選抜高校野球大会で1勝をし、ベスト16入り。東海大福岡に5―4で競り勝った1回戦は昨秋の課題だった終盤の粘りを発揮できたが、ベスト8をかけた中央学院(千葉)との2回戦は、相手の攻勢に守備が乱れ、序盤で大量リードを奪われた結果、6―7で敗れた。
課題と収穫を糧に、ナインは再び甲子園に向けて歩き出す。「(帰県後)夏もう一回(甲子園で)頑張れと周りから言われる」と話す主将の伊藤大惺主将は「1回勝てたことは良かったが、どの試合もミスが失点に絡んだ」と反省を忘れない。高校野球の聖地で見せた果敢な走塁にも磨きをかけて、全力で春の頂を目指す。