【度会郡】本格的な新茶の収穫シーズンを前に、三重県の度会町茶業組合は11日、同町棚橋の内城田神社で「新茶祈願祭」を開き、高品質なお茶の生産や作業中の安全を祈願した。
県内有数の茶所として知られる同町の茶業組合には、約11軒の生産者らが所属し、伊勢茶を栽培。毎年、今の時季に新茶祈願祭を開いている。
この日は、組合員や中村忠彦町長ら関係者約10人が参列。神職が祝詞奏上し、代表者が玉串をささげた。祭典後は関係者が品評会出品予定の茶園を巡回し、茶葉の育ち具合を確認した。新茶は25日ごろから5月上旬にかけて収穫する予定。
中村町長は「まずは安全第一。けがなく、素晴らしいお茶を作ってほしい」、中森大組合長は「気温の影響で少し遅れているが、冬に雨が多かったので生育は良好。今年もおいしいお茶を作りたい」と話した。