県内3つの木綿の産地紹介 伊勢のおかげ横丁で「三重のもめん展」

【三重の木綿をいかした多彩な商品が並ぶ会場=伊勢市宇治中之切町のおかげ横丁で】

【伊勢】三重県内3つの産地の木綿の製品を集めた「三重のもめん展」が、伊勢市の伊勢神宮内宮近くのおかげ横丁で開かれている。21日まで。

三重はかつて木綿織物業が盛んで、「伊勢もめん」、「松阪もめん」、「市木木綿」が県の伝統工芸品に指定されている。

もめん展は、三重の木綿の伝統技術と魅力を知ってもらおうと、横丁内の木綿製品専門店「もめんや藍」が企画。それぞれの木綿をいかした衣服やバッグ、雑貨など約250種類のアイテムを集め、展示販売している。

会場には、カラフルな色彩が特徴の伊勢もめんを使ったバッグやストール、藍染めの縞模様で知られる松阪もめんの衣服や皮素材と組み合わせたキーホルダー、素朴で柔らかな風合いの市木木綿のクッションなど多彩な商品が並ぶ。限定商品として、それぞれの木綿で作った「おかげ犬」やネコのぬいぐるみなどもある。

もめんや藍の田辺宏之店長は「三重の木綿製品がこれだけそろうのはあまりない機会。同じ木綿でも、織り方や染め方などの違いで風合いも異なる。実際に見て触ってお気に入りを見つけてほしい」と話していた。