「トレドの聖堂」や「赤富士」描く 津の松菱で伊藤清和絵画展 三重

【作品を紹介する伊藤さん=津市東丸之内の松菱6階美術画廊で】

【津】津市の画家、伊藤清和さん(72)の個展が、同市東丸之内の松菱美術画廊で開かれている。岩絵の具、墨、水彩などで描いた作品を中心に近作31点を展示販売している。15日まで。

伊藤さんは愛知県芸大院油画専攻を修了し絵画教室を主宰。国内外で作品を発表し平成23年度県文化奨励賞、令和4年三十三ふるさと文化賞など多くの受賞歴がある。

今展では和紙に墨や岩絵の具、水干絵の具など日本画の画材で描いた「トレドの聖堂」や、油彩の大作「舞の響き」「赤富士」、自身のえとの竜を墨で描いた色紙もある。

伊藤さんは「画材や題材をいろいろ試すのが好きで洋画家が日本画の材料で描いている。心休まる世界を楽しんで」と来場を呼びかけた。