F1春開催で海外来場者1万人増 鈴鹿市長「県全体の観光振興に」

【F1ツーリズムの推進に向けて話す末松市長=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市の末松則子市長は12日の定例記者会見で、5―7日に鈴鹿サーキットで開催したF1日本グランプリレースについて、初の春開催で海外からの来場者数が前年より約1万人増加したことを明らかにし、「春は暖かい季節で休みも取りやすい。少し長めに休みをとってもらい、県全体の観光振興につなげていけたら。F1をきっかけにしたツーリズムに力を入れていきたい」との考えを示した。

3日間の来場者数は延べ22万9千人で、昨年より7千人増加。そのうち外国人観戦客は約5万人だったという。

末松市長は「ホストシティとしては春でも秋でも、無事に開催できることが一番の目的」とした上で、「桜のF1は日本でしかかなわない大きなメリット」と述べた。

そして「県内には伊勢神宮や忍者などインバウンドに強いコンテンツもあり、広域的に成功させていく方が理にかなっている。北伊勢広域観光推進協議会や県観光連盟など、既存の枠組みを利用して取り組みを検討していく」と話した。