鈴鹿の福祉法人が破産手続き開始、帝国DB四日市 特養ホーム運営

帝国データバンク四日市支店は10日、社会福祉法人かがやき福祉会(三重県鈴鹿市国府町)が津地裁から破産手続き開始決定を受けたと発表した。決定は先月28日付。負債総額は約4億9千万円の見込み。

支店によると、同法人は平成22年7月に設立。特別養護老人ホーム「かがやきの杜鈴鹿」の運営やデイサービスなどを手がけ、28年3月期には約1億9400万円の年収入高を計上していた。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大によって施設の利用者が縮小するなどし、昨年3月期の年収入高は約1億3900万円に低下。そうした中、別の社会福祉法人「誠心会」(静岡市)の前理事長でもある迫丸卓哉・かがやき福祉会理事長が、昨年11月に業務上横領容疑で、俳優の南野陽子さんの元夫と共に逮捕され、対外的な信用が失墜。先行きの見通しが立たなくなり、事業継続を断念したとしている。