式年遷宮、準備始動祝う 伊勢の委員会 木やりや花火打ち上げ

【奉祝木やりを奉納する伊勢神宮奉仕会青年部の部員ら=伊勢市の伊勢神宮内宮周辺で】

【伊勢】天皇陛下の「御聴許」(ごちょうきょ)により、伊勢神宮が第63回神宮式年遷宮の準備を始めることを受け、官民でつくる伊勢御遷宮委員会は9日夜、伊勢市の伊勢神宮内宮周辺で木やりや花火の打ち上げなどの奉祝行事をした。

市や伊勢商工会議所、観光協会などで構成する委員会の役員ら25人が大鳥居前に並んで遥拝し、伊勢神宮奉仕会青年部が奉祝木やりを奉納。次期式年遷宮が63回となることから、63発の花火を打ち上げた。

会長の鈴木健一市長は「市内の奉曳団においてもお木曳行事などを実施するに際し、木やりや荷締めなどさまざまな技術が受け継がれている。今回の遷宮に基づいて伊勢のまちの絆がさらに強くなることを期待している」と述べた。

委員会では、令和8・9年に予定されているお木曳行事に向け、各奉曳団が準備を進めていることから、各団と連携を図り、機運醸成に取り組んでいくという。