伊勢新聞

「美し国みえ」をキャッチフレーズに 三重県「プロモ推進方針」示す

【プロモーション推進方針の案を共有する幹部ら=県庁で】

三重県は9日、幹部らでつくる「プロモーション推進本部」の会議で、県全体の魅力を効果的に発信するための方向性を示す「プロモーション推進方針」の案を示した。近く完成させる。

県によると、推進方針は取り組みの方向性として「三重県」という地域そのものの認知度向上▽効果的で効率的なプロモーションの仕組みづくり▽関係者との連携強化―を掲げた。

「美し国みえ」をキャッチフレーズとし、熊野古道世界遺産登録20周年や大阪・関西万博などの機会を生かすと明記。観光や移住など、分野ごとにモニタリング指標も設けた。

昨年12月に示した中間案では「選ばれる三重の実現」を目指す姿に掲げたが、県議会から「受動的」との指摘があったことを踏まえて「多くの人々をひきつける三重」と加えた。

推進方針は、県全体の効果的な魅力発信や県のイメージ向上を目的に策定。部局ごとに実施している県のプロモーションに統一感を持たせることで、情報発信の効果を高めたい考え。

推進本部長の一見勝之知事は「これが完成形ではなく、いろんな意見を聞きながら改良していってほしい。大きな方針ができたことは良かった。今後どう動くかが大事」と述べた。