伊勢新聞

EVやCNの技術開発支援 三重県が県内中小企業に補助金 申請受け付け開始

EV(電気自動車)やCN(カーボンニュートラル)といった新分野への進出を促そうと、三重県は8日、県内の中小企業を対象に、開発や試作の経費を補助する申請の受け付けを開始した。

県によると、次世代技術の開発や新製品の試作などに充てる経費の半額を、上限250万円で補助する。EVやCNに限らず、医療やヘルスケアといった成長産業への進出も対象とする。

県工業研究所などの公的研究機関や高等教育機関と新分野への進出に向けて共同研究をする事業者への補助金も設けた。同じく経費の半額を補助するが、上限は500万円に引き上げる。

事業費は2千万円。本年度の一般会計当初予算に計上していた。国の交付金は活用せず、全額を県の財源で賄う。令和4年度も同様の事業を実施し、8社に計約1千万円を交付していた。

県の担当者は「県内の中小企業は成長産業への進出を検討しつつ、資金がないとの声が寄せられる。補助金を活用して開発力を身につけ、取引先を増やしてもらいたい」と話している。

申請書に必要事項を記入し、雇用経済部の新産業振興課に送付する。5月17日まで受け付け、6月上旬にも交付先を決める。問い合わせは同課=電話059(224)3113=へ。