伊勢新聞

3日間で22万9千人観戦 F1日本GP、前年比7千人増

【コースを疾走するマシンを応援する観戦客ら=鈴鹿市稲生町の鈴鹿サーキット国際レーシングコースで】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市稲生町の鈴鹿サーキットで7日、「F1日本グランプリレース」の決勝があり、10万2千人(主催者発表)のモータースポーツファンが観戦した。

初の春開催で、3日間の観客数は延べ22万9千人。前年より7千人増加した。同サーキットは、将来の観戦客を増やすための施策として、4、5日に周辺自治体の子どもたちを招待したことやイベント強化などが、増加の要因と分析する。

市と同サーキットの協力で、NIPPOコーナー付近の一部に設けた市民応援席では、300人が観戦。同市弓削町の自営業、小林博之さん(62)は「最高峰のレースを生で見るのは楽しい。桜も咲き、日本らしさが伝わるので春開催になって良かった」、同市東旭が丘4丁目の会社員、辻田武彦さん(47)は「チケットが取れたので初観戦。マシンの速さやレースの駆け引きなど、ここに来ないと味わえないこともあり面白い」と話していた。

同サーキットを運営するホンダモビリティランドの斎藤毅社長は「満開の桜の中で無事に開催できたことをうれしく思う。これからもモータースポーツの楽しさ、感動をより多くの人に知ってもらえるよう努力を続ける」とのコメントを発表した。