季刊誌装画の作品展示 津・久居アルスプラザで名嶋さん、井早さん

【共同制作の作品を紹介する井早さん(右)と名嶋さん=津市久居東鷹跡町の久居アルスプラザで】

【津】三重県津市久居東鷹跡町の文化複合施設「久居アルスプラザ」ギャラリーで「『アルスの風』装画作家展『巡る道』」が開かれている。同施設の季刊誌の表紙を飾った名嶋憲児さん(55)=津市=と津市出身の井早智代さん(53)=カナダ在住=の作品計22点と、共同制作8点を展示している。14日まで。午前10時―午後5時。9日は休館。

同施設は季刊誌表紙の装画を市ゆかりの作家に依頼し後にグループ展で紹介。今展は以前から親交がある両氏の2人展となり、今展に向け共同制作にも取り組んだ。古和紙に描いた「集積」「水路」や、封筒の絵を描き足しながらカナダと津を往復させた「移動する封筒」がある。

自らすいた和紙を使ったそれぞれの作品では、名嶋さんはちぎった紙の風合いを生かしてコラージュし、井早さんは苦難の人生を送る海外の友を鉛筆や青の顔料で描いた。両氏は「互いの作品が調和するよう話し合い、会場構成を考えた」と見どころを話した。