【桑名】三重県桑名市東方の大福田寺で2日、恒例の「火渡りまつり」が営まれた。煙がくすぶる護摩木の燃えがらの上を参拝者がはだしで歩き、無病息災や家内安全を祈った。
コロナ禍で中断し、昨年再開した稚児行列もあった。新小学1年生約100人が保護者とともに市総合福祉会館から寺までの約2・5キロを練り歩いた後、火渡りを体験した。燃えがらの上に渡したはしごの上を、靴を履いたまま歩いた。
会場で桑名地域生活安全協会と桑名署が、子どもや高齢者に向けた啓発活動を実施した。誘拐などの事件に遭わないよう、稚児行列に参加した子どもたちに防犯用のホイッスルを配った。高齢者には、ばんそうこうと特殊詐欺の手口を書いたチラシを手渡し、詐欺の被害に遭わないよう注意を呼びかけた。