伊勢新聞

山商ナイン、甲子園で躍動 センバツ高校野球、16年ぶり勝利に沸く 三重

第96回選抜高校野球大会は最終日の31日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で決勝が行われ、健大高崎(群馬)の初優勝で11日間の日程に幕が下りた。本県からは昨年秋の東海大会4強の宇治山田商(伊勢市)が東海地区2校目として出場。高校野球の聖地に立つのは春夏通じて16年ぶりだったが、21日の1回戦では東海大福岡を5―4で退け、初出場した2008年のセンバツ以来の甲子園での1勝を挙げた。27日の2回戦で、今大会4強入りの中央学院(千葉)に6―7で惜しくも敗れ、春夏通じて初の甲子園8強入りは逃したが、2019年の津田学園(桑名市)以来となるセンバツで見せた本県球児の躍動は県内の野球ファンを喜ばせた。

【宇治山田商―東海大福岡 1回戦、六回1死一、三塁の好機で決勝点をたたき出した9番加藤。「打撃が得意ではないので打てたらラッキーという気持ちでいた。(ベンチの村田)先生の顔を見たら笑顔があって、リラックスして行けた」=21日、甲子園で】

 

 

【宇治山田商―東海大福岡 1回戦 宇治山田商の投手3本柱は打撃でも活躍。六回1死二塁から右前打で出塁の背番号1田中、一塁上で喜ぶ=21日、甲子園で】

 

【宇治山田商―東海大福岡 1回戦 ベンチも一体で全員野球。二回無死二塁の先制機で投犠打を決めた5番泉をハイタッチで迎える宇治山田商の選手ら=21日、甲子園で】

 

【宇治山田商―東海大福岡 1回戦、春夏通じて16年ぶりの甲子園での活躍を祈って千人以上が詰めかけた一塁側アルプススタンドに向かって深々とおじぎする宇治山田商ナイン=21日、甲子園で】

 

【宇治山田商―東海大福岡 1回戦で東海大福岡に1点差で勝利した宇治山田商ナイン。16年ぶりの校歌の感想を聞かれた伊藤主将(左端)は「気持ち良かった」=21日、甲子園で】

 

【宇治山田商―中央学院 2回戦、最大7点ビハインドから果敢な攻守で1点差に追い上げた宇治山田商ナイン。最終回も2死一塁から一走山本が二盗を決め一打逆転の場をつくる=27日、甲子園で】
【宇治山田商―中央学院 2回戦 細やかな気配りでチームをけん引した宇治山田商・村田監督。試合前この日初先発の2年生阪口に笑顔で声掛け=27日、甲子園で】