【鳥羽】鳥羽市の鳥羽水族館で31日、水中入社式があった。大勢の来館者らが見守る中、飼育研究部に配属される新入社員5人がウエットスーツにスーツを重ね着し、初心者マークの付いたボンベを背負って大水槽に潜り、辞令を受けた。
「記念になる入社式を」という先輩飼育員らの提案で始まり、今回で17回目。今年の水中入社式には潜水士の資格を持ち、飼育研究部に配属される西田陽菜さん(20)、谷祐太さん(20)、国弘朱生さん(20)、古川瑠里さん(22)、山本海輝さん(20)が参加した。
アオウミガメやナポレオンフィッシュなどが泳ぐ奥行き15メートル、幅16メートル、深さ5・5メートルのコーラルリーフ・ダイビング水槽の中で、新入社員代表の西田さんが若林郁夫飼育研究部長から辞令書を受け取り、谷さんが水中マイクを通して「一日も早く一人前の飼育係として、生き物とお客さまの架け橋となれるよう頑張ります」と意気込みを語った。
若井嘉人館長は「考えるよりまず行動。一緒に世界一幸せになれる水族館を目指しましょう」と激励した。