【伊勢】新鮮な魚介類を使った磯揚げが人気の「まる天」(本社・三重県伊勢市二見町茶屋)は4月11日、同市通町に新店舗「工場直売 まる天本店」をオープンする。一番おいしい状態を味わってもらおうと、隣接する自社工場で作られた出来たての商品を提供するほか、本店限定の商品も販売。庭付きのイートインスペース「まる天テラス」も併設している。
まる天は平成元年に創業。海の幸に恵まれた伊勢志摩で魚介類を使った新たな名産品を作ろうと、磯揚げを開発した。看板商品の「たこ棒」は昨年、2万3千人のフードアナリストが選ぶ「ジャパン・フード・セレクション」で最高評価の「グランプリ」を受賞した。
新店舗は出来たてのおいしさにこだわり、工場の敷地内に出店。人気が高いたこ棒やチーズ棒、海老マヨ棒など約10種類の磯揚げが並び、贈答用のセット商品も販売。本店限定の「ほたてマヨ棒」もある。グループブランドの「ウァン」の豚まんやあんまんも蒸したてを提供し、「真珠漬本舗」のつくだ煮やくず餅なども購入できる。
今回は地域の魅力を発信する本店限定商品として、二見興玉神社の夫婦岩を結ぶ大しめ縄を模して作った「しめ縄もち」を開発。甘さ控えめのあんこを出来たての餅でくるみ、一つずつ長く伸ばして焼いているという。3月下旬には、丸田祐作社長ら関係者が同神社にしめ縄もちを奉納し、金子清郎宮司から奉納証明書が授与された。
11日は午前8時半からセレモニーがあり、17日までオープニングセールを開催。18日は休み。まる天テラスは19日から利用可能。営業時間は午前9時―午後6時。不定休。駐車場50台。
丸田社長は「たくさんの人に支えられてここまできた。地元の人にも気軽に利用してもらい、出来たてを味わってもらいたい」と話した。