【志摩】令和7年秋に三重県志摩市と南伊勢町で開かれる「第44回全国豊かな海づくり大会」に向け、志摩市と市内の62団体は29日、市民会議を設立した。初めての総会が同市阿児町の阿児アリーナであり、市民会議を構成する漁業関係者や商工会、観光協会などのほか市や県の関係者ら約100人が出席した。
同大会は水産資源の保護や管理などを目的に、昭和56年から豊かな海づくり大会推進委員会と開催県との共催で毎年開き、天皇、皇后両陛下も出席される。県内開催は昭和59年以来、41年ぶり2回目となり、今回は同市の阿児アリーナで式典、南伊勢町の宿田曽漁港で海上歓迎と稚魚の放流行事が予定されている。
この日は、大会開催に向けた推進体制や設立趣旨などを説明し、名称を「第44回全国豊かな海づくり大会市民会議~未来へつなぐ志摩の豊かな海づくり会議~」に決定。規約や役員の選任などを承認し、橋爪政吉市長が会長となった。市民会議には三つの部会を設置し、おもてなしに関する企画や環境保全、情報発信を実施する。
市は大会推進本部と事務局となる大会推進プロジェクトチームを設置。県実行委員会や市民会議と連携し、機運醸成につながるさまざまな取り組みを行っていく。
橋爪市長は「漁業関係者だけでなく、市民一丸となって大会関係者を気持ちよくお迎えするために、皆さんと力を合わせて大会成功に向けて全力で取り組んでいきたい」と話した。