【亀山】三重県の亀山市は27日、亀山市役所の新庁舎の建設候補地として、亀山駅周辺エリアを選定したと発表した。
市はこれまで、「亀山市新庁舎整備基本計画」で示す市内5カ所の候補地について比較検討を行い、計画性(まちづくりとの整合)▽利便性(住民サービスの向上)▽安全性(災害等への安心・安全の確保)▽実現性(必要用地の確保)▽経済性(財政への影響)―以上5項目の選定基準に基づき、亀山駅周辺を選定した。
亀山駅周辺以外の4候補地は、市営住山住宅周辺▽旧和田住宅周辺▽西野公園周辺▽天神・海本地域。
選定したエリアは、同市御幸町と東御幸町地内の東西約500メートル、南北約250メートル。市文化会館やJA鈴鹿亀山支店、住宅のほか、うどん店や回転ずし店などがある。
市担当職員は「新たな行政シンボル『新庁舎』を亀山駅周辺に整備することで、JR亀山駅前再開発事業によって再生した市の玄関口のさらなる魅力向上につながる」とし、「具体的な建設場所の決定に向けて、土地所有者との交渉など、丁寧に説明しながら進める」と話した。
新庁舎は、令和6年度から用地交渉に入り、同10年度から着工。同12年度開庁予定。総事業費は約95億円を見込んでいる。