津市夫婦遺体、死因は窒息死 妻死亡後に夫が自殺か

【2人の遺体が発見された住宅=津市一身田町で】

【津】津市一身田町の住宅で住人夫婦の遺体が見つかった事件で、津署は27日、司法解剖の結果、夫婦の死因は頸部(けいぶ)圧迫による窒息死だったと発表した。同署は夫が妻の死に関係していた可能性があるとみて、詳しい経緯を捜査している。

同署によると、妻の上司から相談を受けた署員が24日午後、この家に住む職業不詳松村憲一さん=当時(56)=と妻のパート従業員松村かおりさん=当時(54)=の遺体を発見した。

憲一さんは屋外の物干し場でロープで首をつった状態で見つかり、かおりさんは2階の居室で首にロープが巻かれた状態で倒れていた。玄関や窓は施錠され、玄関の鍵は憲一さんが着ていた服にあったという。

憲一さんは22日ごろに死亡したとみられ、かおりさんは18日未明ごろに何者かに殺害されたとみられる。同署はかおりさんが死亡した後に憲一さんが自殺を図ったとみて、2人が亡くなった経緯を調べている。