「かめやま生物多様性共生区域」 亀山市、市内7地域を認定 三重

【櫻井市長(右端)と認定を受けた7地区の関係者ら=亀山市役所で】

【亀山】三重県亀山市は26日、亀山市役所で「第1回かめやま生物多様性共生区域認定制度」の認定式を開いた。認定基準を満たした市内七地域の関係者に櫻井義之市長が認定証を手渡した。

同制度は、令和5年7月に策定。市民や市民団体、農林業者や地元企業などが自発的に生物多様性保全に取り組む活動を評価し、認定することで、社会貢献活動を行っていることを対外的に示し、市が活動の情報を発信する。

この日認定を受けた七地域は、里のにぎわい「大地のおへそ」(同市安坂山町)▽かぶとの田んぼ(同市加太南在家)▽かぶとの森テラス(同)▽豊田自動織機「亀山試験場の森」(同市白木町)▽ササユリの里(同市楠平尾町)▽野登寺境内地(同市安坂山町)▽原屋久太夫記念・関宿新所の杜(同市関町新所)。

ササユリの里の保全活動をしている「楠平尾ササユリ保存会」の関喜照会長は「23年前から、里山の環境整備をしながら自生するササユリの保全活動をしている」とし、「認定していただいたことを糧(かて)に、今後も活動を続ける」と話した。

市担当職員は「身近な田んぼや畑、神社や寺、事業所内の緑地など自然が残されている場所を、人が管理し利用することで、生物多様性が保全されている」と述べ、「第2回の認定の募集を4月1日から始める」と語った。

申し込み、問い合わせは市生物多様性・獣害対策室=電話0595(96)8588=へ。