伊勢新聞

伊勢特産のバラ出荷最盛期 卒業・入学シーズン迎え 三重

【出荷に向け花を切り出す生産者の佐津間さん=伊勢市で(JA伊勢提供)】

【伊勢】卒業・入学シーズンを迎え、三重県伊勢市のバラ農家では、特産のバラの出荷作業が最盛期を迎えている。

同市は日照量や豊かな水に恵まれることから、豊浜地区、二見地区を中心にバラの栽培が盛ん。JA伊勢バラ部会では9軒の農家が1年を通じて栽培し、生産量は県内トップ。ビロードがかった深紅色の「サムライ08」、清楚な白バラ「アバランチェ」など40種以上を手がけ、名古屋や関西圏に年間約380万本を出荷している。卒業シーズンの3月は、年間で最も出荷量が多いという。

同市村松町の生産農家佐津間達也さん(33)のハウスでも、出荷に向け、花を切り出す作業が進んでいる。佐津間さんは「伊勢のバラは品質が良く、市場で高く評価されています。別れの季節、お世話になった人に、伊勢のバラを贈ってみてはいかがですか」と話していた。