伊勢新聞

宇治山田商が16年ぶり初戦突破 センバツ、東海大福岡に競り勝つ

【1回戦突破を決めて一塁側応援席に向かって駆け出す宇治山田商の選手ら=甲子園で】

阪神甲子園球場で開催中の第96回選抜高校野球大会で、東海地区代表の宇治山田商=三重県伊勢市=が21日、1回戦で東海大福岡に5―4で競り勝ち、初戦を突破した。初出場の平成20年以来16年ぶり。二回戦は24日の第3試合(午後2時開始予定)で中央学院=千葉=と対戦する。

宇治山田商は4―4で迎えた六回1死一、三塁、9番加藤一路(2年)の左前適時打で勝ち越し。チーム無失策と守備も粘り強く、加古真大(2年)、田中燿太(3年)、中村帆高(同)の3投手を中心に一度もリードを許さなかった。

宇治山田商・村田治樹監督の話 後半を守り切れたことが大きかった。継投のタイミングは(3人目の)中村の所は思い切って早めに行った。ここで遅れたら後悔する、攻めないと勝てないと思った。選手は本当に良くやってくれた。次戦も今日と同じような接戦に持ち込むことができれば。

宇治山田商・伊藤大惺主将の話 チーム全体で目指してきた粘り強さを試合で出せて良かった。最終回は(九回サヨナラ負けの昨年秋の東海大会準決勝の)豊川戦を思い出し、この冬で成長したところを見せてやろうと思っていた。校歌は気持ち良く歌えました。