【亀山】三重県亀山市東御幸町の市文化会館(野間秀一館長)は20日、同館大ホール舞台で「所作台を使ってみませんか」と題した企画を実施。亀山の市民サークル「かめやま子ども能『輝』」(廣森勲会長)が利用した。
企画は、同館施設利用推進事業の一環。市民団体を対象に、舞台利用料金が通常約3万円を3千円という格安料金で提供することで、本番さながらの雰囲気を味わってもらうのが目的。
この日舞台には、能の床に使用する「所作台」と老松を描いた「松羽目」を設置し、小学生から高校生まで男女計6人が、観世流能楽師の武田邦弘氏の指導で、「蝉丸(せみまる)」「玉鬘(たまかづら)」などの演目の稽古に励んだ。
6歳から「輝」で能を学んでいる中学2年生の白井虎太郎さん(14)=同市関ケ丘=は「所作台を踏むと音が響くので、気持ちよかった。姿勢や手足の所作は難しいが楽しい」と話していた。
同サークルは、平成26年に結成。今年で10年目を迎える。現在、会員10人が、文化交流事業や各地区のイベントなどで能を披露している。また、会員も募集している。問い合わせは「輝」=電話090(4862)1374=へ。