伊勢新聞

画家の中西さん個展 津の三重画廊

【作品を紹介する中西さん=津市中央の三重画廊で】

【津】三重県松阪市川井町の画家、中西徹さん(60)の個展が20日、津市中央の三重画廊で始まった。色や形を重ねて制作したこの1年の作品を中心に大小38点を展示販売している。24日まで。

中西さんは松阪市出身で武蔵野美大油絵科卒業。主宰する絵画教室や県内の中学・高校で指導しながら自身の制作を続け、年1回発表している。

描きながら画面とやりとりを重ねる手法で制作しており、横約4メートルのクラフト紙に力強い筆遣いが踊る大作「分」、「苦手意識がある画材」という油彩とあえて向き合い制作した「発」や「アイトアカ」、柔らかな色を組み合わせた小品「ハルトウライ」などがある。

年1回のペースで個展を開いたこの10年を「『これが自分らしい表現』と思えるようになった」と振り返り「やっとスタート地点に立った感覚。これからの10年、あとはやるだけ」と話した。