床面表示で分かりやすく マックスバリュ鈴鹿店で初の取り組み

【床面表示の説明を聞く末松市長(左)=鈴鹿市北玉垣町のマックスバリュ鈴鹿店で】

【鈴鹿】三重県内で48店舗のスーパーマーケットを運営するマックスバリュ東海(本社・静岡県浜松市、作道政昭社長)はこのほど、鈴鹿市北玉垣町のマックスバリュ鈴鹿店に、誰にも分かりやすく商品の売り場を案内する床面表示を設置した。同社が運営する7県239店舗で初の取り組み。

床面表示のシールは縦42センチ、横64センチの大きさ。通路ごとに1枚ずつ、計20カ所に貼ってあり、大まかな分類とイラストで分かりやすく表記。7日、店内全面に設置した。

佐藤依美店長は「『色が2色で見やすい』『小さい子どもにも分かりやすい』など幅広い世代から好評」と話す。

現状、商品分類の表示案内は天井からつるされているものなど、目線の上部に掲示してあることが多く、認知症の人や高齢者、子どもには確認しづらい状況にあるという。

同社はすでに、ゆっくりと会計ができる「思いやりレジ」設置などの取り組みを進めており、今回は市認知症連絡会の提案で試験的に設置を決めた。

今後、買い物客の声を聞きながら改良も視野に入れ、実施店舗を拡大する予定という。

市は現在、安心で暮らしやすい地域づくりに向け「認知症フレンドリーシティ鈴鹿」を宣言し、地域の事業者らとともに取り組みを進める。

15日、店内の床面表示を視察した末松則子市長は「市内中に広がることを期待している」と話した。