児童ら考案の遊具設置 伊勢に誰もが遊べる公園、工事見学 三重

【遊具の設置作業を見学する児童ら=伊勢市小俣町の市営大仏山公園で】

【伊勢】三重県伊勢市の公園整備事業で、障害の有無や年齢にかかわらず誰もが楽しめる「インクルーシブ公園」を目指し新たな遊具の設置を進めている同市小俣町の市営大仏山公園で14日、地元の小俣小学校の児童らが工事現場を見学した。児童らのアイデアを取り入れた遊具が設置される様子を見守った。

整備事業は、誰もが一緒に遊べる公園を目指し、地元の児童や市民の意見を取り入れて進めている。

昨年1月から、同町内の小俣小と明野小の児童らが、インクルーシブ公園について学習し、誰もが使いやすい遊具のアイデアを出し合った。子どもらのアイデアを基に、遊具メーカー6社が、公園に設置する遊具のプランを作成。市のホームページやSNS(交流サイト)で市民アンケートを実施し、採用する遊具を決定した。

遊具が設置されるのは、公園内の一角にある広場。児童らが「山のなかよし広場」と命名した。車いす利用者も遊べるブランコやスロープ、背もたれ付きシーソーなど、黄色い花をモチーフにした大型遊具を中心に四つの遊具が整備される。

この日は、遊具のアイデアを考えた小俣小の4年生約110人が公園を訪れ、工事関係者や遊具メーカー、市職員から説明を聞いて設置作業を見学した。公園は、4月末ごろ完成予定。

見学した岡本龍星さん(10)は「みんなで考えた公園ができるのはすごく楽しみ。誰もが仲良く使える公園になればいいな」と話していた。