伊勢新聞

お金に関する知識深める 四日市の特別支援学校で講座 三重

【お金についての学びを深める生徒ら=四日市市波木町の聖母の家学園で】

【四日市】三重県四日市市波木町の特別支援学校「聖母の家学園」は、高等部専攻科で学ぶ3、4年生を対象にした「ビジネスマナー講座」をこのほど校内で開いた。通常は外部講師から社会人になるための必要なマナーやルールを学ぶが、今回は趣向を変え、生徒11人がお金に関する知識を身に付けた。

財務省東海財務局津財務事務所理財課の永島大介調査官を講師に迎えた。生徒らはお金の役割についての話を聞いた後、クイズに挑戦したり、グループごとに話し合って意見を出し合うグループワークなどを通して、お金のため方や管理の仕方を学んだ。

7月に新紙幣が発行されることや、ネット通販のサイトで購入の手続きをしたのに商品が届かず、代金をだまし取られる「ネットショッピング詐欺」の事例などについても教わった。1億円分の模擬紙幣が入ったジュラルミンケースを持ち上げる体験もあった。

3年の藤澤大峰さん(21)は「社会人になったら貯金がしたい。もうすぐ新しい紙幣が出てくるのが楽しみです」と話した。