近畿日本ツーリスト津支店(津市)が三重県から受託した事業で過大請求をした問題で、津地検は14日、詐欺の疑いで書類送検された当時の支店長について、不起訴処分(罪とならず)とした。
津地検は不起訴処分の理由を「関係各証拠を精査した結果、被疑事実が犯罪構成要件に該当しないものと判断した」としている。
問題を巡っては、支店が新型コロナウイルスの影響を受けた事業者に支援金を配る業務を県から受託。実際より多くの人員が業務をしたとする書類を県に提出し、委託費のうち約1130万円を過大に請求していた。
県は「業務上の損害や悪質性はない」として刑事告訴を見送ったが、稲森稔尚県議(草の根運動いが、3期、伊賀市選出)が刑事告発。県警は先月16日に元支店長を書類送検していた。