アナフィラキシーに備え 「エピペン」取り扱い学ぶ 亀山の学童保育支援員ら

【自分の太ももにエピペン投与の体験をする参加者ら=亀山市長明寺町の亀山消防署北東分署で】

【亀山】三重県の亀山市と市学童保育連絡協議会は14日、同市長明寺町の亀山消防署北東分署で、「亀山市放課後児童クラブ支援員等研修会」を開き、学童保育に関わる支援員ら63人が参加した。

研修会は、同署の岩間翔平救急救命士ら2人が講師を務め、食べ物のアレルギーやハチ、ムカデなどの虫に刺されたことで、アナフィラキシー症状の重症化を防ぐ応急処置として、筋肉内投与薬剤「エピペン」の取り扱いについて講演した。

岩間救急救命士は「アレルギー症状のある人が、食べ物により発症した場合、所有しているエピペンを使い、衣服の上からでもいいので、足の太ももの外側に投与してください」とし、「万一、他の人が発症した場合は、その人のエピペンは使用できない」と述べた。

参加者らは、針を抜いた薬剤の入っていないエピペンで、自分の太ももに投与する体験をした。支援員の女性は「子どもの誰がエピペンを持っているのか把握しているので、応急処置としてエピペンを打つ心構えは常に持っている」と話した。