伊勢新聞

ミツマタ原材料に一見知事の名刺作成 亀山の市民団体が寄贈 三重

【一見知事(右端)に名刺を寄贈する松井会長(中央)と中北社長=亀山市東御幸町の市文化会館で】

【亀山】三重県亀山市野登地区住民らが中心の市民団体「みつまたを愛する会」(松井隆幸会長)は12日、同市東御幸町の市文化会館で、同地区に群生するミツマタの枝を原材料に伊勢和紙で作成した一見勝之知事用の名刺(104枚)を、一見知事に寄贈した。

この日贈った一見知事の名刺は、県内で唯一、伊勢和紙を作っている「大豊和紙工業」(伊勢市大世古1丁目、中北喜亮社長)が作成した。

一見知事は「貴重な名刺をありがとうございます。全国知事会などで使わさせていただく」と礼を述べた。

松井会長(71)は「同市出身の一見知事に、亀山産のミツマタで作成した名刺を使ってほしくて、中北社長に依頼し実現した。快く受け取っていただけた」と語った。

同会は、同市安坂山町内の新名神高速道高架下を「天空の森」と命名し、平成26年から毎年、市民らを募ってミツマタの苗木を植樹している。また、黄色い花が咲く3月に毎年、「天空の森みつまたウオーキング」を開催している。