伊勢新聞

共通の趣味、それぞれの視点 大西さん夫妻が写真展 玉城町・三重

【初めて夫婦2人展を開いた肇さん(右)と恵子さん=玉城町原の「摘み草かふぇ 陽光桜のかぜ」で】

【度会郡】三重県玉城町原の「摘み草かふぇ 陽光桜のかぜ」で、津市緑が丘のアマチュア写真家、大西肇さん(71)と妻恵子さん(70)の写真展が開かれている。31日まで。

大西さん夫婦は「共通の趣味と時間を持ちたい」と、5年前から写真を始めた。写真グループに所属し、県内外に出かけてそれぞれの視点で被写体の撮影を続けている。

これまでは写真仲間と作品展を開いてきたが、夫婦2人展は今回が初めて。恵子さんは「春の息吹」をテーマに、結城神社のしだれ梅やロウバイ、群生するミツマタ、水面(みなも)に浮かぶカワヅザクラなど5点を展示した。

肇さんは「時の忘れもの」がテーマ。月に一度、ビジネス大学の講師として埼玉県に行った時に、川越市の喜多院に寄って撮影している石像「五百羅漢」の写真6点を並べた。内緒話をしたりお酒を酌み交わしたり本を読んだりと、人間味あふれる石像をモノクロで表現した。

肇さんは「いろんな(写真の)先生に出会えたし、話を聞いて教わることも多い。写真でつながる縁を大事にしたい」、恵子さんは「まだまだ知らない風景があるのでこれからも撮り続けていきたい」と話した。