【津】「みえ健康経営セミナー」(伊勢新聞社主催、アクサ生命保険特別協賛)が12日、津市羽所町のアスト津であった。識者による講演や県内企業による健康経営の取り組み事例発表などがあり、会場とオンラインのハイブリッド方式で計約100人が参加した。
健康経営で企業を活性化しようと伊勢新聞社が平成29年から進める「みえ健康経営推進キャンペーン」の一環で、セミナー形式は初めて。
講演では「こころ元気研究所」所長で日本産業カウンセラー協会正会員の鎌田敏氏(55)=岐阜市=が「健康経営とメンタルヘルス」と題し、自身の経験を交えて話した。
鎌田氏は「ストレス要因の上位に職場の人間関係がある」「仕事は人間関係に始まり人間関係に終わる」と指摘。人間関係が良くなれば生産性が上がり人材が定着するなど好循環が生まれるとして、日々のあいさつやねぎらい、感謝などの言葉がけの大切さや、話し合う、支え合うなど「~し合う」ことの重要性を挙げた。
事例発表では、伊賀市の上野ガスと明和町の三重電子の2社が登壇し、それぞれの健康経営の具体的な取り組みを紹介。県医療保健部健康推進課と全国健康保険協会三重支部による健康経営の情報提供もあった。