災害時に役立つ料理学ぶ 伊勢で教室、調理工夫し栄養も考え 三重

【洗い物を減らすためビニール袋を使って調理する参加者ら=伊勢市御薗町のハートプラザみそので】

【伊勢】災害時でも家庭にある食材で工夫して作れる料理を学ぶ「防災クッキング」教室が6日、三重県伊勢市御薗町のハートプラザみそので開かれた。

防災対策に役立ててもらおうと、生活協同組合コープみえ(津市)が企画。防災士の資格を持つ調理師の阪本典子さんが講師を務め、市内近郊の10人が参加した。

教室では、電気やガス、水道が使えない状況下での自宅調理を想定し、ペットボトルに入れた水やカセットコンロを使用した。阪本さんは、能登半島地震の被災地で断水や食料不足が続いたことを紹介し、水や食品の備蓄の大切さを説明。常温で保存できるジャガイモやタマネギ、缶詰、乾物などを使ってできるコロッケやスープ、火を使わず調理するあえ物の3品を紹介した。

参加者らは、洗い物を減らすためビニール袋を使って調理する工夫や、栄養バランス、衛生面の注意などについて教わりながら実際に調理した。

参加した玉城町の主婦教来石一葉さん(50)は「能登地震のニュースを見て、食事の大切さを考えた。ライフラインが途絶えた状況でいかに栄養状態をよくするかを学び、家でも実践し災害に備えたい」と話していた。