伊勢新聞

県内の懐かしい風景描く 玉城町で高尾さん水彩画初個展 三重

【初めての個展を開いた高尾さん=玉城町宮古のギャラリーボナール伊勢玉城館で】

【度会郡】三重県玉城町宮古のギャラリーボナール伊勢玉城館で、伊勢市御薗町新開の絵画愛好家、高尾聖一さん(86)の初めての個展「小さな旅の想いで」が開かれている。県内各地の懐かしい風景を優しい色合いで描いた水彩画45点が展示されている。13日まで。

高尾さんは小3―中2まで、故郡楠昭さんが主宰していた伊勢市の絵画教室に通い、楽しみながら絵を学んだ。仕事を引退した後は、ボランティアや山歩きなどさまざまな活動に取り組んでいたが、80歳頃に「また絵を描きたい」と、水彩画家の小川洋一さんが指導する明和町の水彩画教室に通って腕を磨き、県内の風景を描き続けている。

同展には、伊勢や玉城、松阪、津、尾鷲などの古い建物や街道、町並みなど懐かしく残しておきたい風景を描いた作品を展示。高尾さんが「この先生に出会わなければ絵のない人生だった」と話す、郡さんの作品も特別出品されている。

高尾さんは「絵を描くのは楽しく、達成感がある。まだ途中だが1000枚描くことを目指し、また個展ができれば」と話した。